お口の中のトラブルは、虫歯や歯周病、噛み合わせなど、さまざまな原因によって引き起こされる可能性があります。
『ずっと歯医者に通っているのに虫歯が再発する』
『歯を磨いているのに歯周病が治らない』
『治療したところが悪くなり抜歯を繰り返して自分の歯が少なくなってきた』
このようなトラブルは、原因の除去ができていない可能性があります。全顎治療では、多角的な視点から原因を特定し、局所的な治療ではなく根本的な治療を行い、口の中をトータルに整えて改善していきます。
「口の中全体を治療したから全顎治療をした」という誤解が生じることがあります。しかし、部分的な治療の寄せ集めではなく、最初から計画的に全体を治療することが重要です。
部分的な治療の寄せ集めにはいくつかの問題があります。
1)バラバラな治療の寄せ集め
色や形、素材などが不均一であるため、一貫性が欠如し、見た目や機能に問題が生じる可能性があります。
2)噛み合わせの難しさ
部分的な治療では、噛み合わせを調整することが難しく、バランスが悪くなる可能性があります。
3)計画的でない治療
全体の治療計画や診断が不足しているため、問題が解決されず、再発のリスクが高まります。
計画的でない治療は、無駄な費用や時間をかかせるだけでなく、治療の効果も制限される可能性があります。全顎治療では、原因を追求し、計画的かつ総合的な治療アプローチをとることが、口の中の問題を根本的に解決する鍵です。
『なぜ治療が必要になったのか?』
それを解決しないと、また治療のやり直しが起きてしまいます。
歯が悪くなった原因は、意外と悪くなった歯とは関係のない場所に問題があることが多いです。しっかりと診断し、問題解決を行ってから治療を行うのが全顎治療の鍵となります。
悪くなった部位に、ただ単に良い材料を使って治療しても十分な効果が得られないことがあります。原因に対する適切な治療を行わない限り、良い材料を使用しても問題が再発し、再び治療が必要になる可能性があります。したがって、治療を行う際には悪くなった箇所だけでなく、その原因も見極めて、根本的な解決を図ることが大切です。